5月末日報道の次亜塩素酸水有効性評価について

2020年6月12日

去る5月28日に新型コロナウィルスに対する消毒液の有効性評価の中間報告をNITE=独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下 NITE)が発表し各メディアなどにも取り上げられました。
その中で現時点では次亜塩素酸水は新型コロナウィルスに対して有効性を評価できないという見解が発表されました。
当社と致しまして、当社商品微酸性電解水WAVE(以下 WAVE)について、誤解を招く発表・報道についての訂正及び補足事項がございますのでご説明いたします。
※次亜塩素酸水のみのご説明とし、試験方法及び数値他の詳細も省略させていただきます事をご了承願います。

 

NITEの中間発表によりますと、新型コロナウイルスに対する代替消毒液候補物資の有効性評価を国立感染症研究所及び北里大学大村智記念研究所(以下 北里大学)が行いました。
※試験方法などは互いに違います

今回の検証試験に基づき次亜塩素酸水は4つに分類されました。
① 強酸性電解水
② 弱酸性電解水
③ 微酸性電解水(塩酸)
④ 微酸性電解水(塩酸+食塩水)
※WAVEは③に該当します。

●国立感染症研究所の検証結果(反応液におけるウィルス液とサンプル液の比率1:19)
①・②においては、測定したすべての反応時間において感染化減少率は99.99%未満であったと発表しております。
③・④においては、測定したすべての反応時間において感染化減少率は99.99%以上であったと発表しております。

●北里大学の検証結果(反応液におけるウィルス液とサンプル液の比率1:9)
①・②・③・④すべてにおいて不活化効果が認められなかったと発表しております。

 

今回の発表による次亜塩素酸水は新型コロナに対する有効性評価出来ないという見解は次亜塩素酸水すべてを考慮すればそのような発表になったかと思います。しかしながら国立感染症研究所の結果では微酸性電解水は不活化効果が認められました。
そして注視すべきは反応液の比率だということです。
当社も以前からご説明させて頂いておりますが、次亜塩素酸水は有機物に触れると水に戻る性質があり今回の反応液比率を考慮すると少量の微酸性電解水(1:9)では不活化できず、多量の微酸性電解水では(1:19)であれば不活化できるという結果を指しております。
また、昨今の次亜塩素酸水の流通を考慮すると不透明な商品が多く販売しており、人体への被害が出てもおかしくない商品があるのも確かです。そして今回の発表で当該商品が認められればもっと世の中に危険な商品が流通することも確かです。
6月に最終試験結果が出るという事なので当社といたしましても次亜塩素酸水という分類ではなく微酸性電解水とういう括りに分けて頂き皆様方に誤解を与える事がないような発表方法・報道をしていただく事を切に願うばかりです。
(NITE=独立行政法人製品評価技術基盤機構 HP 2020年5月29日報道資料参照により見解)